よみもの
私がマルルームを開き続けられている理由
2025.09.20

マルルームをやっていると、たまに「どうしてこんなことができるんですか?」と聞いてもらうことがあります。
同じ社団のメンバー @fukugangallery からの勧めが大きなきっかけでしたが、いざ始めてみると、家に色々な人たちが出入りすることに抵抗はありませんでした。質問していただいたスタッフさんと対話していく中で、なんでだろう?と自分の人生を振り返ったときがありました。

私は一人っ子で共働き家庭のマンション育ちでした。小学校低学年から鍵っ子になり、祖父母の店も近くにあったとはいえ、慣れない頃は寂しい思いをしていた記憶があります。幸いにもマンションが小学校のすぐ近くにあったり、父の趣味でテレビゲームがいっぱいあったこともあり、我が家はいつのまにか放課後に友達が集まる遊び場になっていきました。狭いマンションの中で本当に好き勝手に遊んでいましたが、両親にそのことを咎められた記憶はありません。むしろ、両親の仕事が休みの日は友達と親と一緒に遊んでくれていました。今振り返れば、皆が散らかしまくったおもちゃや部屋の掃除、近隣への気配りなど、子どもの知らないところで色々大変なことがあったのだろうなと想像ができます。

家に友達がいっぱい来て、皆が自由に好きなように過ごす場の心地良さ。孤独が紛れて、一人じゃないと思えた大切な時間でした。
子育てという孤独な時間が再び人生に訪れた今、小学校のときの自分を救ったあの場、あの時間を、マルルームで再現しているのかもしれないなぁと気が付きました。

当時、親に「あれをしないで!」「これはだめ!」と厳しく家の使い方を制限されていたら、マルルームはできていなかったかもしれません。高校二年生の夏、急に芸大に行くと言った私を否定されていてもマルルームはできていなかったと思います。
マルルームという場を通して、家族の在り方や両親への感謝を学ぶことができています。有り難い話です。

あとは、「居場所をつくりたくて古民家を探してるけど、高かったりアクセスが悪かったり、ちょうど良い物件がなくて…」という声もたまに聞きます。
マルルームの周りにもいくつか私好みの古い建物があるのですが、何故か、私がいいなと思っている建物から壊されていく!そして、真新しいハイツや駐車場になっていく!!
マルルームはたまたま持ち主のやりたいこと×建物のマッチングがうまくいった例だと思うのですが、ほとんどはそうはいかないのだなぁと…
近隣の古い建物が壊れていくたび、あれ!?ここ素敵だったのに壊すの!?とショックを受けながらも、解体現場を観察すると、普段見れない建物中の構造や意匠が見れるので嬉しい…でも勿体なーーいと気持ちが揺れます。
古い建物をお持ちのオーナー様、その物件を探している人がたくさんいます。壊す前に思いとどまってください。何卒。マルルームでマッチングもできるかもなので、情報をお持ちの方はぜひお教えください🏡

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