マルルームでは、児童養護施設を退所した若者(ケアリーバー)や若年母のおかれる厳しい状況を共有し、地域ぐるみでできることは何かを学ぶ「みゆカフェ」を、写真家 中尾あづささんが企画、はなまるが共催という形で定期開催してきました。
当事者との出会いと対話、彼女を中心に集う素晴らしい地域の方たち…アートを生業にしている私に、このマルルームという場所にもっとできる支援の形はないか。いつも考えるようになりました。
それと同時に、子どもたちがのびのびとアートに触れることのできる場や、親が社会と接点を持つ場があればあるだけ良い、という意見をマルルームでの出会いを通して聞く機会も増えました。
そこで、それらをまるっと実現できる事業を実験的に始めるため助成金を申請し、無事採択いただきました!(こどもの未来応援基金:奈良県での採択は2件、NPO法人おてらおやつクラブさんと我々のみ、ということでとても有難く思っております)
「皆の居場所、共に育つ アートなドリンクスタンドオープン事業」として、この1年間、以下のことを実施します。
◉マルルームの玄関を改修、よりオープンな空間にします。ベンチなどを設置し、地域の方が気軽に集う場を目指します。
◉昨年度、奈良市役所の屋上で人気となった「コロガル公園テラス」を担当したアーティスト/ミュージアムエデュケーター会田大也さんがマルルーム屋内に遊び場を設計し、皆で作ります。
◉月に一度、子ども対象の様々なアートや音楽の工作教室を開催します。(基本参加無料)個性豊かな講師陣がお待ちしています。
◉教室に合わせて、子ども食堂も月に一度オープン。様々な理由で就労が困難なお母さんが調理を担当。子どもをおんぶしながら働き、社会と繋がるきっかけ作りを目指します。
◉可能な限り週に1回場を開き、身体に優しいドリンクをお出ししたり遊び場として開放。子どもは楽しい仕掛けとともにお腹を満たせるおにぎり等を無料で食べられるようにします。
◉子連れOKの助成金申請講座や、低アルコールBARなど、新しいことを始めたい方の支援や、子どもがいても大人が中心に繋がり対話ができる場を創出します。
書き出すと盛りだくさんですね…。果たして本当にすべて実現できるのか不安ですし、実際出来ないこともたくさんあると思います。できるところから少しずつ、しかし確実に、コアメンバーとなるお母さん達と進めていきます。また、みゆカフェをきっかけにご縁をいただいた社会福祉士の方にも随時相談をしながら進めていきます。
写真は、先日のみゆカフェで事業発表した際のスライドデータ(一部)と、参加していただいた皆さんの感想。心強い仲間がいて有難い限りです。
興味がある!関わってみたい!どなたでも大歓迎です!