「オープン・ミュージアム・プロジェクト」と題して、映像作家の林勇気による展覧会を開催します。「オープン・ミュージアム・プロジェクト」は、美術館を無料で開放し、こどもから大人まで現代芸術の展覧会を通して、日常の見え方や感じ方に変化を与える鑑賞体験を提案します。
林勇気による展覧会「ANIMATION」は、その語源となる「anima」の精神、生命といった意味から映像のあり方の問い直しを試みています。林はこれまで、無数の写真を作品の素材に、現実世界とモニターやデバイスなどでつながっている「もうひとつの世界」をテーマに映像作品を制作してきました。その作品は、画面の向こう側で起こるコミュニケーションなどの事象を描き、私たちの眼前に立ち現れる世界とは何かを鋭くダイナミックに問いかけます。
そして、2019年11月2日(土)に開催した林勇気のワークショップ「キャラクターとアニメーションをつくってみよう」で制作された子どもたちの作品を、上記の展覧会にて映像展示します。

【会  期】2020年1月10日(金)〜1月19日(日) ※1/14(火)休館
【開館時間】10:00~17:30(入館は17:00まで)
【会  場】奈良市美術館 第1・2展示室
【観 覧 料】無 料
【作品解説】1月12日(日)14:00~
【主  催】一般財団法人奈良市総合財団(奈良市美術館)、奈良市
【企  画】一般社団法人はなまる
【特別協賛】sonihouse

林勇気Profile:
映像作家。1997年より映像作品の制作を始める。自身で撮影した膨大な量の写真をコンピュータに取り込み、切り抜き重ね合わせることで映像を作る。その制作のプロセスと映像イメージは、デジタルメディアやインターネットを介しておこなわれる現代的なコミュニケーションや記録のあり方を想起させる。主な展覧会に、2011年個展「あることbeing\ something」(兵庫県立美術館)、「HUMAN FRAMES」(KIT kunst im Tunnel/ドイツ、Substation/シンガポール)、2014年「窓の外、恋の旅 -風景と表現」(芦屋市立美術博物館/兵庫)、2015年 「アンカラ国際映画祭」(トルコ) 、2016年 個展「電源を切ると何もみえなくなる事」(京都芸術センター)、2017年「彼方へ」(静岡市美術館)、「未来への狼火」(太田市美術館・図書館/群馬)など。
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